2016年科学ニュースベスト10 重力波、ニホニウム、宇宙開発、AI・ioT、熊本地震、ノーベル賞、感染症対策

 2016年10大ニュース


 2016年が終わる。今年もいろいろなことがあった。中でも、米大統領選でトランプ氏勝利したのは、多くの人が驚きをもって受け止めたようだ。予想していたマスコミも少なく、マスコミ報道の在り方を考えさせられた。


 日本でも同じだ。選挙の時は特定の人だけが報道され、投票時間が終了したとたん、開票を待たずに出口調査による当選確実の報道。何かおかしくないか。もっと一人一人の候補者の生の声を伝え、その中の真実の訴えを視聴者が判断するように伝えるべきだと思う。初めに結果ありきと決めつけているから、決まった人だけを報道する偏った報道になっているのだと思う。


 そういう意味でトランプ氏はよくやったと思うし、マスコミ報道に惑わされず、どちらがより真剣に訴えていたかで判断した、米国民の常識は正しいと思う。米国はまだまだ捨てたもんではない。だから米国は偉大な国だし、日本は太平洋戦争で負けたのだと思う。



 その他、英国民投票で「EU離脱」過半数を占めたこと、韓国・朴大統領が友人女性の国政介入疑惑で窮地に立たされたこと、ノーベル文学賞にボブ・ディランさんが受賞したことなど様々な話題があった。北朝鮮が初の「水爆実験」実施発表し、中国の海洋進出は相変わらず。戦後GHQがつくった憲法を未だに改正できない主体性のない日本。憲法には平和を愛する周辺諸国を信頼して..とあるが、核兵器や軍事力を強大化する国が近くにいて自主的に憲法をつくれない国というのも珍しい。


 たしかに軍事力があるから戦争があるのだが、では軍事力を放棄して、いかに世界平和に貢献するのか教えていただきたいものだ。国連でも平和維持のために軍事力を必要としている。国連平和維持活動(PKO)のため南スーダンへ派遣する自衛隊に「駆けつけ警護」の新任務を与えたのは当然だろう。強引にでも憲法解釈を変えて貢献しようとしている現状はやはりおかしい。正式に憲法を改正し、軍備を持つべきである。


 世界には貧しさゆえにどうしても止められない「悪」もあり、そこには軍事的強制力が不可欠なのが現状だ。日本だけが平和であればよいという姿勢が、北朝鮮や中国などの台頭を許したともいえる。


 日本は東アジアの中で重要な位置にいるのだが、先日のプーチン大統領との日露首脳会談は何が成果だかわけが分からなかった。安倍首相は東アジアの情勢が分かっているのだろうか?平和条約を締結し経済協力するのなら、経済制裁をやめるべきだろう。プーチン大統領の言い分の方が正しい。


 2016年の10大科学ニュースベスト10


 その中で、2016年のすばらしい科学的発見をおさらいし、人類の起源から宇宙の深淵に至るまで、私たちがこの世界への理解をどれだけ深めたのかを振り返ってみよう。


 第10位 今年もまた異常気象


 振り返ってみると、今年も地球温暖化の影響だろうか、異常気象が目立った。1月には沖縄に観測史上初めて雪が降った。11月には東京で初めての積雪を記録した。12月には北海道で50年ぶりの大雪を記録している。


 夏には長期にわたったエルニーニョの影響か、太平洋高気圧の勢力が強くなかなか台風が発生しない年になった。7月3日ようやく台風1号が発生したかと思うと、9号・10号・11号と立て続けに3つも発生した。そして、7号と9号・11号は1週間の間に北海道に連続して上陸大きな被害をもたらした。北海道で1年に台風が3回上陸するのは観測史上初めてのことだった。


 そして、地球温暖化も進んでいる。今年の日本の平均気温は平年を0.88度上回り、統計開始以来過去最高になる見込み、と気象庁がこのほど発表した。世界の年平均気温も平年を0.46度上回って3年連続で過去最高を更新するという。


 年平均気温は、長期的には100年あたり1.19度の割合で上昇しており、特に1990年代以降、高温となる年が多くなっている。これまで日本で最も平均気温が高かったのは、平年を0.78度上回った1990年だった。


続きはこちら → 観測史上初!常夏の島沖縄に雪トリプル台風、9・10・11号発生


 第9位 熊本阿蘇大地震


 今年も大地震が日本列島を襲った。12月28日には茨城県北部でM6.3の地震があり、高萩市で震度6弱を記録した。この地震は東日本大震災の余震だという。 2016年10月21日には、鳥取県中部の倉吉市や湯梨浜町、北栄町で震度6弱を観測する地震が発生。M6.6と推定された。


 しかし最も大きかったのは、2016年4月14日、熊本で起きた地震で、2度の震度7を記録した。4月、最大震度7の地震が熊本地方を続けざまに襲い、50人の直接死と100人以上の関連死を出した。14日夜の1度目の地震で一度は逃げて助かったが、自宅に戻って16日未明の2度目の地震に遭い、建物の下敷きになった人もいた。今も余震は続いており、震度1以上の地震は約4200回に上った。


 2度の大きな地震のうち、最初はM6.5だったが、2度目はさらに規模が大きいM7.3で、近年にない発生のしかただった。これまでの発表方法では大きな地震はもう起きないとの印象を持たれかねず、気象庁は今回の地震を受けて発表方法を検討。「余震」という表現や発生確率を用いず「平常時の何倍」という表現に改めた。


続きはこちら → 次々と連動する活断層熊本・阿蘇・大分で巨大地震


 第8位 もんじゅ廃炉へ


 日本の優れた科学技術力の1つである、高速増殖炉「もんじゅ」が廃炉になることが決まった。高速増殖炉の研究は続けるというが、これは大きな後退と言わざるを得ない。そもそも、「もんじゅ」の廃炉は理不尽だ。なぜ、危険を冒して高速増殖炉を造るか立ち返って考えてみれば明らかである。


 我が国のエネルギー資源の自給率はわずか4%。エネルギー資源の極端に少ない我が国は、科学技術でエネルギーを造り出していくのが一番良い。もし廃炉にすると、今まで投じてきた1兆円の予算、廃炉に要する3千億とも言われる予算、そして新たな原子炉を建設する際の建設費用を、ドブに捨てることになる。「もんじゅ」の開発・整備に、全人生を懸けてきた方も大勢いる。残念だ。プルトニウムとウランを燃料に、消費した以上のプルトニウムのが高速増殖原型炉。出力は28万キロワット。現在、世界で行なわれている原子力発電は、60~100年間しか続けられないと言われている。燃料となるウランが枯渇してしまうからである。


 核分裂を起こしやすいウラン235は天然に存在するウランの0.7%程度にしか過ぎず、約99.3%は核分裂をほとんど起こさないウラン238であるため、エネルギー源として利用できるウランは、ウラン資源の1%にも満たない。


 しかし高速増殖炉によってウラン238をプルトニウムに転換することができれば、核燃料サイクルが実現し、理論上ウラン資源の約60%をエネルギーとして使用することが出来る。現在、プルトニウムをウランと混ぜて軽水炉原発で燃やす「プルサーマル計画」が進行中であるが、ウラン資源のうち燃料として使える量の比率は、これまでの原発を「1」とすると、プルサーマルでは「約1.2倍」、高速増殖炉の場合は「100倍」とされるほどエネルギー効率がアップする。これを見過ごす手はない。


続きはこちら → 政府「もんじゅ」の廃炉を正式決定!高速炉研究は継続


 第7位 AI・ioT


 ロボットの性能が向上している。ロボットにはAIが搭載されており、その性能が強化されている。AIという言葉をよく目にする。AIは人工知能(Artificial intelligence)のことで、人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させようという試み、あるいはそのための一連の技術を指す。


 また、IoTという言葉をよく聞く。これは 「インターネット オブ シングス」、つまり、「モノをインターネットにつなぐ」という意味。これは、AIに"食べさせる"データを発生させる仕組みである。例えば工場で働くロボットにセンサーをつけて長時間動かすと「こういう状態になったら、あと1週間で壊れる」ということなどが分かるようになる。そうすれば、前もって対処することができる。


 工場のロボットが急に故障すると、生産が止まって大きな損が出るから、IoTでそれを防ぐことができる。導入には初期費用がかかるが、コストに見合う効果が見込める分野では導入が進むだろう。


 さて、最近注目されているロボット「ヴァルキリー」と「pepper」を紹介する。宇宙飛行士には危険すぎる環境で作業を行うことを目指して設計された「ヴァルキリー」は、NASAが進める人型ロボット開発計画「ロボノート」の3番目となる最新ヴァージョンだ。


 2014年6月5日、13時よりソフトバンクが発表会を行った。そこでお目見えしたのは新しいスマホでもなければサービスでもない。発表されたのは人類初の感情をもったロボット「pepper」。最大の売りは感情を学習し成長するという学習型AIを搭載しているということ。人間とのやりとりから感情を数値化しそれを蓄積していく。


 続きはこちら → 進化するロボット!火星を目指すNASA「ヴァルキリー」会話し成長する「pepper」


 第6位 夢の完全自動運転に向けて


 技術の日産が面白い。今度の「セレナ」に半自動運転システムの「プロパイロット」を採用したからだ。米国では採用されているシステムだが、国内では高級車のみだったシステム。それが「プロパイロット」を搭載したグレードでも300万円以下の価格を設定するとしている。


 これなら、我々庶民も手の届かぬ金額ではない。カーナビゲーションシステムにしろハイブリッドにしろ、近未来の科学技術を感じさせてくれるのが自動車の楽しみでもある。いち早く半自動システムを体感できるのはうれしい。疲労感も減らせるようだ。


 米電気自動車(EV)メーカー、テスラモーターズは10月19日、完全自動運転機能を装備した車の生産に乗り出すと発表した。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)によると、今後数カ月かけて自動運転のためのソフトウエアを段階的に導入し、2017年末までには、運転手が何も操作しなくてもニューヨーク市からロサンゼルスまで自動運転で到達できる車の実現を目指す。


 現在のテスラ車の装備のままでは自動運転は実現できないことから、今後はカメラを増やしてコンピューターで周囲の全方向を確認できるようにする計画。コンピューターの処理能力も現在より40倍高速化して、超音波センサーも強化する。「いわば車載スーパーコンピューター」とマスク氏は説明している。


 自動運転の開発で各自動車メーカ-がレベル2から3,4へと段階的に開発を進めるなか、衝撃を与えたのがITの巨人、グーグルの参入。 グーグルは、ビッグデータの活用など得意とするIT技術を駆使して、 一気にドライバーが不要な完全自動運転=レベル4を目指している。もはや自動車の完全自動技術は夢でなくなった。


続きはこちら → 夢の完全自動運転で人より10倍安全になる 


 第5位 宇宙開発


 旅客機のパイロットから宇宙飛行士になった大西卓哉さんは、ことし7月から国際宇宙ステーションに滞在し、さまざまな科学実験に取り組んだほか、10月23日にはアメリカの宇宙輸送船「シグナス」をロボットアームでキャッチするなど重要な任務を果たした。そして日本時間の10月30日午後1時ごろ、大西卓哉さんは、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で中央アジア・カザフスタンの平原に着陸し、無事、地球に帰還した。


 12月9日、国際宇宙ステーションに物資を届ける日本の宇宙輸送船「こうのとり」の6号機を載せたH2Bロケットが、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、午後10時41分ごろ、予定どおりに「こうのとり」を切り離して打ち上げは成功した。「こうのとり」は国際宇宙ステーションの新たな主電源に採用された日本製のリチウムイオン電池を送り届けるほか、深刻化する宇宙ごみを取り除くために、日本が開発中の新たな技術の実験が行われる。


 12月20日、日本の新しい小型ロケット、「イプシロン」の2号機が地球周辺の放射線を調べる探査衛星を載せて、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、予定どおり衛星を切り離して打ち上げは成功した。


 現在の宇宙開発の主役であるロケットには墜落や爆発の危険が伴うが、宇宙エレベーターにはその危険はなく、大気汚染の心配もない。実現すれば、ロケットに依存していた宇宙開発は大きく飛躍する。訓練を受けた宇宙飛行士でない私たちでも、おそらくは高齢者や体が不自由な人も、宇宙を訪れる機会が得られる。夢であった宇宙エレベーターの技術がそろいつつある。


 宇宙エレベーターを支える丈夫なケーブルは、同じ重さで鋼鉄の180倍ほどの引っ張り強さがあるケーブルの材料が必要である。それが、1991年に日本のNECの飯島博士が発見したCNT(カーボンナノチューブ)が担うことになる。次は昇降機の問題であるが、昇降機自体を複雑な動力源を使って重くするのは得策ではなく、これまでのエレベーター技術で培った「つるべ井戸方式」で行う方がはるかに効率が良い。現代の高層ビルのエレベーターのほとんどは「つるべ井戸方式」だ。世界一速いエレベーターも日本の技術である。


続きはこちら → 現実味を帯びてきた「宇宙エレベーター」


 第4位 感染症・がん治療に道


 75歳未満のがん死亡率が2005年から15年までの10年間で約16%下がったと、国立がん研究センターが12月21日発表した。この死亡率の減少は医薬品の進歩が関係している。


  日本人の2人に1人がかかる病、がん。その治療が根底から変わろうとしている...。NHKで11月20日、放映された「NHKスペシャル “がん治療革命”が始まった ~プレシジョン・メディシンの衝撃~ 」には驚かされた。がんがずっと治りやすくなっている印象を受けた。しかも副作用が少ない。これからはオーダーメイド医療「個別化医療」になるとは聞いていたが、ここまで進んでいるとは思わなかった。がん患者の遺伝子を調べることで、がんに効く薬が特定できるような時代がやってくる。


 また、京都大学の本庶佑氏の開発した「オプジーボ」は、抗体を用いた「がん免疫療法薬」として、米国科学雑誌「Science」が選ぶ2013年の「Breakthrough of the Year」に選ばれた。厚生労働大臣の諮問機関、中医協(中央社会保険医療協議)は、11月16日に開かれた総会で、平成29年2月から、がんの治療薬「オプジーボ」の価格を50%引き下げることを了承した。


 エボラ出血熱などの感染症には治療のためのワクチンはこれまでなかった。しかし医学の進歩は素晴らしい。世界保健機関(WHO)は12月23日付の声明で、西アフリカを中心に拡大したエボラ出血熱の予防に向け、カナダで開発されたワクチンが「極めて効果的」とみられると発表した。順調なら、新薬承認のファストトラック(優先審査制度)を経て、2018年にも投与が可能。世界初のエボラウイルスワクチン完成になる。


 さらに2016年10月2日、英国5大学の合同研究チームがエイズを引き起こすHIVウイルスを患者の血液から完全に消滅させることに成功したと「サンデー・タイムズ」(2016年10月2日付)や「テレグラフ」(2016年10月3日付)など英国メディアが報道した。ゆっくりだが確実に感染症に対して勝利する日が近づいている。


 一方、まだ治療薬のない感染症も存在する。リオオリンピックで心配されたのが、蚊を媒介にしたジカ熱だ。「ジカ熱」は南米を中心に感染が広がるジカウイルス感染症(ジカ熱)であるが、9月2日、世界保健機関(WHO)の専門家委員会は、「リオデジャネイロ五輪の参加者に感染の報告はない」と発表した。ジカ熱は2016年1月末までに死亡例の報告はない。しかし、妊婦が感染すると脳と頭の未発達を伴う先天的欠損症である小頭症(英語版)の子どもが生まれる可能性が強く疑われている。


続きはこちら → ついに!エボラ熱予防で効果的ワクチン完成!


 第3位 ノーベル医学・生理学賞受賞 大隅良典教授


  大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)がノーベル医学生理学賞を受賞した。日本のノーベル賞受賞は3年連続で、受賞者は計25人となった。


 大隅さんはオートファジー(自食作用)という細胞内のたんぱく質などを分解して再利用する仕組みを解明した業績が評価された。医学生理学賞の選考委員長は「細胞の基本的な働きにかかわり、病気との関連もわかってきた。非常に重要な発見だ」と話す。


 大隅さんは東京大助教授だった1988年、酵母の液胞でオートファジーを確認。その後、関連する遺伝子を次々と特定した。1996年に基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)に移り、研究を発展させた。


 オートファジーはアルツハイマー病やパーキンソン病、がん、感染症との関連が指摘され、治療法の開発に期待がかかる。世界中の研究者が注目し、1990年代前半に世界で年間数十本だった関連論文は昨年、約5千本にまで増えた。だが、大隅さんは最初からこうした状況をねらっていたわけではなかった。短期的な研究成果を求める風潮は「科学の進歩と相いれない」と警鐘を鳴らし、基礎研究の重要性を訴える。


続きはこちら → 祝!2016年ノーベル医学生理学賞受賞、東工大大隅良典教授


 第2位 日本初の元素「ニホニウム」誕生


  森田浩介・九州大教授ら理化学研究所チームが発見した新元素の名前が11月、「ニホニウム」に決まった。アジアで初めて命名権を得て、「日本」にちなんだ。森田教授は「子どもたちが周期表を見たときに親近感を持つきっかけになれば」という。ビスマスの薄膜に亜鉛のビームを超高速で衝突させる方法で合成に成功。衝突回数は1兆の1億倍レベルで、9年間で合成できたのはたったの3回だけだった。


 森田グループディレクターは、「日本発、アジア初の元素名が人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表の一席を占めることになりました。研究グループの代表として大変光栄に思います。基礎科学には、発見当時は思いもつかないようなものが、のちに多大な恩恵を人類にもたらした例が数多くありますが、日々の生活や産業に即時に直接的な恩恵を与えることは稀です。このような長期的で地道な基礎科学研究を支援してくださった国民の皆様、そして研究所と関係府省の皆様に改めて感謝いたします。ありがとうございます」とコメントしている。


 なお今回、113番元素のほか、115番、117番、118番元素の元素名および元素記号についてもIUPACによって正式決定され、それぞれモスコビウム(Mc:Moscovium)、テネシン(Ts:Tennessine)、オガネソン(Og:Oganesson)と命名されている。


続きはこちら → IUPAC、113番元素「ニホニウム」など新4元素名を正式決定!


 第1位 重力波の発見


  100年前にアインシュタインが存在を予言した「重力波」を、米国を中心とする研究チームがとらえることに成功し、2月11日に発表した。重力波は時空のゆがみがさざなみのように伝わる現象。研究チームは米国2カ所にある「LIGO」と呼ばれる装置を使い、2015年9月、二つのブラックホールが互いの周りを回りながら最後に合体するときに出る重力波をとらえた。


 LIGO研究チームによると、2015年9月14日に初観測(発表は2月11日)した重力波は太陽の29倍と36倍の質量を持つ二つのブラックホールの合体により生じたとされる。次に2015年12月26日に観測された重力波を生んだエネルギーはこれよりは小さいが、重力波望遠鏡は再び重力波を捉えた。この時検出した重力波は、太陽質量の14倍と約8倍の軽いブラックホールどうしの衝突によるものだ。


 この2つのブラックホールがお互いのまわりを回転したのちに合体した結果、太陽のおよそ21倍の質量の新しいブラックホールが誕生し、太陽が100億年の生涯の間に作り出すのと同じ量のエネルギーを放出した。この衝突によって生じた時空のさざ波が14億年かけて宇宙空間を伝わり、今度は2015年12月26日未明に地球を通り抜けた。


 重力波を観測すれば、光や電波を使う望遠鏡ではとらえられない未知の天体の姿を解明できると期待されている。日本でも東京大宇宙線研究所が岐阜県に観測装置「KAGRA」を設置。順調にいけば2018年から観測を始める。


続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/ 


 続きはこちら → 重力波発見か?LIGOの公式発表に期待、予言から100年直接観測へ

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2017-01-10(Tue)
 

2015年10大科学ニュース!宇宙科学技術・交通革命で経済を活性化せよ!

 2015年10大科学ニュース


 今年も色々なことがあった。うれしいニュースとしては、9月のラグビーW杯で、日本が歴史的3勝をあげる快挙があった。


 エディー・ジョーンズをHCに迎え、独特のポーズでゴールを狙う五郎丸歩選手が一躍有名になった。グループリーグ初戦では、過去優勝2回の強豪、南アフリカと対戦、終了間際にトライが決まり34-32で逆転勝ち。国際統括団体ワールドラグビーの「W杯の最高の瞬間」賞にも選ばれた。


 また、ノーベル賞では物理学賞では梶田隆章さん、医学・生理学賞で大村智さんが受賞した。また、「あかつき」金星探査機による周回軌道投入に成功したのは素晴らしかった。日本の科学技術が世界のトップを走っているのは間違いがない。スポーツや科学技術で日本の存在感を示せた1年だった。


 残念な出来事としては、日本の東京オリンピックの新国立競技場のデザインやエンブレムの取り消し事件があった。どうみても最初に決めたデザインが一番かっこいいいと思う。そう思うのは私だけだろうか?


 世界では、フランスで起きた同時多発テロ。世界では、宗教的対立関係の根深いことを思い知らされた感じがした。それに対して、国内の宗教について、公平に報道しない日本のマスコミの不正や、日本政府の態度がはっきりしないことが情けない。ISによる湯川氏、後藤氏の日本人拘束事件が起きたのも、今年の1月のことである。


 世界は混迷を深めている。このように、経済と科学技術はあるが、宗教について正邪がわからず、無視し続けるマスコミ。どちらかというと中国に似た、共産主義国や全体主義国に近い、日本のおかれている状況を考えながら、それでも、この国を繁栄・発展させる2015年の10大科学ニュースを選んでみた。


続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/ 


参考 http://sciencejournal.livedoor.biz/archives/5139588.html

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2016-01-08(Fri)
 

2016年丙申(ひのえさる)の年はどんな年?努力が結実し現れてくる!

 いろいろなサルの仲間


 2016年は申年。申はサルと読む。サルと言えば日本では、チンパンジーやニホンザルを思い浮かべる。サルにはどんな仲間がいるのだろうか?


 日本語におけるサル(猿)とは、通俗的な意味ではサル目(霊長目)のうち、ヒト(古人類を含む)を除いたものの総称である。ただし、生物学的観点から見ればヒトもまた「サル」の一種に他ならない。日本の歴史的文献においては、単に猿といえば日本固有種のニホンザルを指す場合が多い。


 しかし、世界を見るとサルの種類は多い。学術的な定義上はオナガザル科(旧世界猿、old world monkey)と広鼻猿(新世界猿、new world monkey)の総称である。



続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/ 

参考 レイモンド・ロー:2016年丙申年の運勢

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2016-01-07(Thu)
 

週刊 サイエンスジャーナル 2015.8.16号

週刊 サイエンスジャーナル  2015.8.16号 

ダークマターの正体は中間子か?新理論で南部・湯川粒子と酷似するSIMP粒子

 宇宙の80%を占める存在、ダークマターの正体は謎である。

 ダークマターの正体については、ブラックホールや惑星などの天体説、ニュートリノ、ニュートラリーノ、アキシオン、ミラーマター、グラビティーノなど様々な粒子説があげられている。

 今回、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙機構(Kavli IPMU)の研究チームが新しい説を提唱した。それはSIMPという粒子。

 これまで、ダークマター同士は互いをすり抜け反応しないと考えられていたが、SIMP粒子は、パイ中間子が相互作用するのと同種の強い相互作用をする。

 パイ中間子といえば核子を相互につなぎ原子核を安定化する引力(強い相互作用)を媒介する、ノーベル賞受賞者湯川秀樹氏が、預言した中間子だ。新理論でコンピューターシュミレーションすると、銀河のダークマター分布の観測値とピッタリと一致した。

 そして、パイ中間子の性質は2008年ノーベル物理学賞受賞者の南部陽一郎博士が1960年に提唱した「自発的対称性の破れ」という考え方で正確に記述されている。今回の新理論は南部理論に基づく湯川粒子の性質が、ダークマターとしてふさわしいことを指摘したものである。

 これまで人類は、物質をつくる原子・分子を発見してきた。さらに原子は、クオークとレプトンが組み合わさってできていることがわかっている。クオークとレプトンはいろいろな組み合わせで、様々な中間子をつくることも解明された。湯川先生の中間子は、強い力で陽子や中性子を結びつけ、原子を形成するために必要な粒子だ。

 宇宙をしっかりと結びつける新しい中間子として、ダークマターが存在してもおかしくはない。世界は様々な物質でできている。しかし、宇宙の物質の90%を占める水素は、地球の大気中にわずか0.00005%(0.5ppm)しかない。宇宙の80%存在するダークマターの正体は、地球上ではほとんど存在しない、未知の中間子(SIMP)なのかもしれない。非常に興味深い成果だ。
サイエンスポータル

続きはこちら…週刊 サイエンスジャーナル

2015-08-18(Tue)
 

週刊 サイエンスジャーナル 2015.8.9号

週刊 サイエンスジャーナル  2015.8.9号

過度のカロリー摂取はアルツハイマー病を促進、過度のカロリー制限も促進か?

 オートファジーとは、細胞が持つ自己貪食(自食)の機能。マクロオートファジーでは小胞体由来とも考えられる細胞内の2重膜構造が、ミトコンドリアなどの細胞内小器官、細胞内異常タンパク、異物などを取り込んで、消化酵素を含むリソソームと結合して消化する。

 アルツハイマー病は、細胞の内外に異常タンパク質が蓄積することが病理学的な特徴で、アルツハイマー病では、細胞外にベータアミロイドと呼ばれる異常タンパク質が沈着する老人斑と、細胞内にタウタンパク質が凝集する神経原線維変化の2つが同時に起こる。

 アルツハイマー病では、オートファジーが病態を抑制するのかそれとも進行させるのか、という特異的な問題点があった。オートファジーは細胞内の異常タンパク質を除去するシステムであることから、病態を抑制すると思われてきた。実際、変性疾患の一つであるポリグルタミン病のモデルマウスでは誘導性オートファジーが症状を改善するとの報告がある。

 逆に、アルツハイマー病においては、オートファジー系の膜はベータアミロイド産生の場であり、オートファジーを活性化すると細胞外アミロイドが増加すること、アルツハイマー病モデルマウスにおいてオートファジーに必須の遺伝子Atg7を欠損させると細胞外ベータアミロイドが減少するという結果が報告されていた。これらの研究結果は、オートファジーがアルツハイマー病態を進行させることを示唆していた。

 今回、東京医科歯科大学の研究グループによって、長らく謎であった脳神経細胞での誘導性オートファジーの存在を直接的に証明した。アルツハイマー病における飢餓状態は病態に悪影響を与える可能性がわかった。  その際に、脳内の重要部位において細胞内ベータアミロイドが増加することがわかった。神経細胞の内部に生じるアミロイド沈着と神経細胞死の関連をはじめて示した。これらの成果はアルツハイマー病の病態解明と新規治療法開発への応用が期待できる。

 過去の研究では、過剰なカロリー摂取はアルツハイマー病のリスク因子になる可能性が示されていた。今回、アルツハイマー病の過度のカロリー制限も有害であるということは驚くべき結果である。
サイエンスポータル

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2015-08-17(Mon)
 
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